令和5年度 坂戸市防災訓練 ”参加報告”

とても役立つ情報

令和5年9月2日実施の令和5年度坂戸市防災訓練に「ペット同行避難等についての説明」という形で、坂戸市の依頼に基づき参加いたしました。その報告となります。

開催場所:勝呂小学校 体育館および校庭
開催日時:2023年9月2日(土)8:30-11:30
訓練内容:避難所開設・運営
     その他(消火器訓練、心肺蘇生法)ペット同行避難について
対象者:自主防災組織(勝呂地区)
    区・自治会および市民(地域防災拠点が勝呂公民館)約300名参加
    スタッフ側は消防を含めると約100名強

坂戸市より「ペット同行避難等についての説明」を依頼されたわけですが、具体的には体育館のステージ前の約9mx6mのブーススペースを与えられ、市の要望の「避難時におけるペットの扱いや平時からの準備品の説明」をするという形でした。こちらのブースには市民の皆さんが三々五々立ち寄るスタイルとなるため、口頭説明よりは関連文書を配布、説明を求められたら詳しく説明することが効率的だろうとそのような活動を実施しました。参加ボランティア合計7名

坂戸市の現状

坂戸市は現在ペット同行避難を推奨しております。令和元年(2019年)台風19号で初めて避難所開設を行い、ペットの避難所受け入れ態勢がまちまちで、避難をあきらめた市民や無事に避難所に受け入れられた市民などいろいろでした。その後すぐに、坂戸いきものがかりとして坂戸市に提言をし、又防災計画の見直しも重なり、市内の避難所21か所全てに大型、小型ペットにわけて受け入れの場所を設定して頂きました。 その後2年間(2021年、2022年)、坂戸市環境政策課が行う狂犬病予防接種の集合注射時(坂戸市内全4か所)に同課の協力を得て、犬の飼い主さんに「坂戸市がペット同行避難を推奨」していること、災害時以前に飼い主のするべきこと(しつけや災害時持出品)の啓発チラシを述べ1000部弱配っておりました。

活動内容

坂戸市の現状を踏まえ、市民への説明として4つのポイントにフォーカスして「大事な点」として覚えていただくことに努めました。三々五々集まる市民の皆さんに「ペット飼っていらっしゃいますか?」と声かけをし、反応をみて説明をしていきました。

ポイント1)ペット同行避難とは?

話が長くなるので、県作成の『ペット同行避難ガイドライン・飼い主編』を「ペット同行避難のことがすべて書いてあるので家でじっくり読んでみてください」と話ながら渡しました。防災安全課さんが100部コピーを作成してくださり、73部配ることができました。ご協力に感謝いたします。

受け取る市民の方たちは興味津々の様子の方が多かったです。このブースに来られる市民の皆さんはペットを飼っていて災害時にどうすればいいのだろうという高い意識があり、坂戸市がペット同行避難を推奨している事実も知っていただくことができて大きな成果です。

今回は坂戸市の勝呂地区での防災訓練でしたが、他の地域への啓発を坂戸市およびハザードマップを含んでどう展開するかが課題です。コロナ禍で過去2年間は直前でペット同行避難の要請はキャンセルされていたので、啓発が届いていない地域がたくさんあります。

ポイント2)避難する場所について

ペット同行避難は飼い主とペットが同じ場所で避難できるものではないので、坂戸市内21か所の大型ペット、小型ペットの区別をした避難場所のリストを大きく拡大して展示しました。市のHPで確認ができます。

じっくり見ていかれる市民の方が多かったです。それだけ興味深いトピックスなのだと再認識しました。じっくり見ている方には、「ペットと同室にいられるわけではないので、避難場所の選択として、親戚の家や知人友人の家、車中泊、テント泊、自宅の垂直避難などいろいろ考えられます。公共の避難所はその中のひとつとお考えください」と伝えました。

リストをご希望される市民の方がおられましたが、準備不足でお渡しできませんでした。次回の課題といたします。

ポイント3)飼い主が平常時にするべきこと、ペット編

①避難用品、準備品については犬、猫にわけて現物を展示しました。

指導センター作成の「ぺット防災、かきくけこ」のチラシを手渡しました。

②しつけと健康管理については、県作成の「災害に備えて 飼育手帳」の配布をしました。100部準備し71部配布済。

飼育手帳の活用方法として、内容を書き込み、ビニールに入れ、キャリーケースに事前に貼っておく。キャリーケースはいつもリビングに置いて、ペットがその中で休んだり遊んだりできるようにしつけるのが良いと伝えました。災害時はキャリーケースにスムーズに入りすぐに移動できるようにです。実物も展示しました。

課題としては、犬のしつけは一長一短にできることではないので、しつけ教室の常設などできれば坂戸の飼い主さんに浸透できるのではないかと考えています。

③迷子防止(名札付き首輪、監察と注射済票、マイクロチップ)

動物指導センター作成の「マイクロチップのすすめ」のチラシを配りました。

ポイント4)飼い主が平常時にするべきこと、家と家族編

④家族間の取り決め(どこに避難するか、家族間の連絡方法)

⑤自宅の防災対策(ペットのいる場所の安全確認、家具倒壊防止など)

県作成の『ペット同行避難ガイドライン・飼い主編』を読んでみてくださいと声かけしました。

様子は写真で。

おまけ、ペット同行避難のブースのお隣は、スターターキットの説明のブースでした。筑付坂高の皆さんです。

タイトルとURLをコピーしました